ゴールを決めたあと、目を閉じて両手を静かに合わせる。フェイエノールトの上田綺世が見せるこの仕草は、2026年のW杯チュニジア戦でも披露され、日本国内だけでなく海外のファンの間でも「祈っているように見える」と話題になりました。
実際にテレビ朝日の番組では、本人がこのポーズについて「あれは正直、あんまり意味ないです」「緊張しいなんですよ」と語っています。宗教的な儀式なのか、それとも別の理由があるのか。成績や日本代表での活躍とあわせて確認していきます。
上田綺世は宗教を信仰しているのか
上田綺世さんが特定の宗教団体に所属している、あるいは信仰を公表したという事実は確認できません。本人がインタビューや会見で宗教について語った記録はなく、所属クラブや日本サッカー協会が宗教に関する声明を出したこともありません。
ネット上では特定の宗教団体の名前を挙げる投稿も見られますが、これを裏づける一次情報は見当たりません。出典をたどれない噂の域を出ておらず、本記事ではこの点について断定的な記述は避けます。
祈りポーズの正体は本人が説明済み
話題の中心になっている、両手を合わせる仕草。この動作について、上田さん本人がテレビ朝日の番組で理由を明かしています。
「意味合いはなくて、シンボルみたいな…。結構、緊張しいなんですよ。でも、緊張する方が好きで。PKの時も手も膝も震えるし…。でも、自分が落ち着く、ルーティーンがあればっていうので…。自問自答に近いですね」
宗教的な祈りではなく、緊張しやすい自分を落ち着かせるための個人的なルーティン。ゴールを決めた直後だけでなく、チャンスを外した場面でも同じ動作をすることがあり、感情の波を一定に保つための切り替えスイッチとして機能しているとみられます。
鹿島アントラーズ時代の先輩である内田篤人さんは、上田さんについて「怒っていること見たことないもん。ゆったりな性格」と評しています。本人も「イラっとすることないかもしれない」と認めており、もともと感情の起伏が少ない性格。だからこそ、あの仕草でわざわざスイッチを入れる必要があるのかもしれません。
茨城から欧州トップへ 上田綺世の経歴
1998年8月28日、茨城県水戸市生まれ。生まれた日に地元の川が氾濫していたことから、父の晃さんが「綺麗な世界を願って」綺世と名付けたといいます。
鹿島アントラーズノルテのジュニアユースに所属していたものの、当時は身長170cm程度と体格が未熟でユース昇格はかなわず、鹿島学園高校へ進学。法政大学を経て2019年に鹿島アントラーズへ加入しました。
大学3年時にはA代表デビューを果たし、鹿島加入後は着実にゴール数を伸ばします。2022年夏にベルギー1部のセルクル・ブルージュへ完全移籍、2023年からはオランダ1部のフェイエノールトに所属しています。移籍後は最初こそ苦しんだものの、シーズンを重ねるごとにチームの中心的なストライカーへと成長していきました。
| シーズン | 所属 | リーグ戦試合数 | ゴール |
| 2019年 | 鹿島アントラーズ | 13試合 | 4得点 |
| 2021年 | 鹿島アントラーズ | 29試合 | 14得点 |
| 2023-24 | フェイエノールト | 37試合 | 5得点 |
| 2024-25 | フェイエノールト | 21試合 | 7得点 |
| 2025-26 | フェイエノールト | 31試合 | 25得点 |
(クラブ公式戦・各種報道をもとに作成。シーズンにより集計方法が異なる場合があります)
何がすごい?エールディヴィジ得点王の実力
2025-26シーズン、上田さんはエールディヴィジで日本人選手として初めて得点王のタイトルを獲得しました。開幕から好調を維持し、8試合で8ゴールという早いペースで量産をスタート。最終的にリーグ戦25ゴールを記録しています。
ゴールパターンの幅広さも特徴のひとつ。右足でのシュート、ヘディング、こぼれ球への反応など、複数の得点手段を持つストライカーとして評価されています。2025年10月時点の分析では、右足で5点、頭で2点、左足で1点という内訳も報じられました。
2026年3月には、フェイエノールトでの公式戦通算出場数が100試合に到達。同クラブでの公式戦通算ゴール数は33に達しています。年俸の面では、遠藤航選手や田中碧選手など他の日本人選手と並んで、海外メディアからの評価も年々高まっている状況です。
日本代表としての成績とW杯での活躍
日本代表としては、2026年7月時点で通算43試合18得点を記録しています。カタールW杯以降の日本代表においてはチーム最多得点という報道もあります。
北中米W杯では、決勝トーナメント進出を争うグループF第2戦のチュニジア戦で2得点1アシストを記録。この1試合での複数得点は、W杯における日本人選手として史上初の快挙でした。
1点目はペナルティエリア外からの強烈なシュート、2点目はヘディングによるもの。試合後、上田さんは「貢献できてすごくうれしい」と語り、「最低限の仕事はできたのかな」と謙虚な姿勢もみせています。この試合の直後にも、あの祈りポーズが披露されたことが大きな話題になりました。
まとめ
上田綺世さんが特定の宗教を信仰しているという事実は確認されておらず、話題の祈りポーズも本人がテレビ朝日の番組で緊張しやすい自分を落ち着けるルーティンと説明しています。茨城県水戸市出身、鹿島アントラーズから欧州へ渡り、2025-26シーズンにはエールディヴィジで日本人初の得点王に輝きました。日本代表でも通算18得点を挙げ、W杯では1試合複数得点という日本人初の快挙も記録しています。









