プロサッカー選手が現役引退後にフットサル選手に転身したり、幼少期にやっていたという話をよく聞きますよね。また、サッカーとフットサルは足でボールを使ったり、手を使って良いのはゴールキーパーだけという共通点もありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
そこで今回は、フットサルとサッカーの違いやルール、特徴、相違点について解説します。
フットサルとサッカーの違いとは?
フットサルもサッカーもボールを足で蹴るという大きな共通点があり、どちらにも使うことができるフェイントなどがあります。そのため、多くの人はフットサルとサッカーは同じものという認識があると思いますが、どのような違いがあるのでしょうか。
それでは、フットサルとサッカーの違いについて詳しくみていきましょう。
人数
フットサルとサッカーでは、人数に大きな違いがあります。サッカーは広大なピッチを実質10人で守っているわけですが、フットサルは小さなコートに5人が密集しています。
そのため、フットサルは両チーム合わせて10人がサッカーのピッチの9分の1のサイズに密集しているので、非常にスペースがないのが特徴です。
ピッチの大きさ
上記でも軽く触れましたが、フットサルのコートはサッカーの9分の1しかありません。そのため、フットサルとサッカーではピッチの大きさにも違いがあります。
フットサルのコートは縦が40m、横が20mとなっており、サッカーの場合は縦が110mで横が64mです。
また、ピッチの大きさだけではなく、ゴールの大きさも違います。フットサルのゴールは高さが2m、横が3mです。そして、サッカーのゴールは高さ2.44m、横が7.32mとなっています。
スパイク
サッカーは屋外競技で、基本的には芝などでプレーするので滑らないようにスパイクには金属製の歯がついています。
しかし、フットサルのインドア用のシューズには歯はついておらず、ソールはゴム製です。そして、フットサルは屋外でも行なうことができますが、外用のものには小さな歯がついています。
このように、フットサルとサッカーではスパイクとシューズに大きな違いがあるので、覚えておきましょう。
ボール
フットサルもサッカーも似たようなサイズと見た目をしているボールを使います。しかし、フットサルはサッカーボールよりも一回り小さい、直径20.5cmの4号球のボールを使用しています。
一方で、サッカーは5号球と呼ばれる直径22cmのボールが使用されており、さらに2つには他にも違いがあるようです。
フットサルはコートが小さいのでボールが出ないようにするため、サッカーボールよりも重量があり、バウンドしにくいようになっています。
試合時間
フットサルは前半・後半が20分ずつ、サッカーは前半・後半が45分ずつとなっており、試合時間にも大きな違いがあります。
また、単純に試合時間が違うだけではなく、フットサルはプレーイングタイムを導入しており、サッカーはランニングタイムとなっているようです。プレーイングタイムはボールがコートにある時のみ時間が進み、それ以外は計測しません。一方で、ランニングタイムは選手交代やセットプレーなどボールが止まっていたり、外に出ている場合にも時間をカウントします。
フットサルとサッカーのルールや特徴、相違点を徹底解説!
フットサルとサッカーでは人数や使用する道具の大きさ、試合時間に違いがあることが判明しましたが、他にもルールや相違点などはあるのでしょうか。
フットサルとサッカーのルールや特徴、相違点について徹底解説していきたいと思います。
選手交代
フットサルもサッカーも選手交代を行なうことができます。ただ、フットサルとサッカーでは選手交代のルールに大きな違いがあるようです。
サッカーは1試合で5人までしか交代することができず、ハーフタイムを除き3回までしか行なうことができません。しかし、フットサルでは交代人数や交代回数に制限はなく、サッカーと違ってレフェリーに許可を貰う必要もないので、自由に行なうことができます。
オフサイド
サッカーの代表的なルールとして挙げられるオフサイドは、DFラインよりも高い位置でボールを受けてはいけないというもので、初心者などには理解が難しいとされています。
しかし、フットサルにはオフサイドがないので、プレイヤーは好きな位置でボールをもらうことができ、見ている側も複雑なルールがないので気軽に楽しめるのではないでしょうか。
バックパス
現代のサッカーではゴールキーパーにも足下の技術が求められ、味方からのバックパスを受けて展開するというケースも増えてきています。
しかし、フットサルではゴールキーパーに対してバックパスを行なうことが禁止されているようです。ただ、相手選手が1度触れた場合にはバックパスが許されているようですが、やや複雑なルールになっているので反則を取られてしまうことが少なくありません。
プレー再開時
フットサルもサッカーもピッチからボールが出てしまうことがよくあります。そのため、タッチラインからプレーが再開されますが、フットサルとサッカーでは方法に違いがあります。
フットサルではキックインが採用されていますが、サッカーの場合はスローインです。サッカーではファウルスローが取られてしまうことがありますが、フットサルでもきちんとボールがライン上で止まっていなければ、反則を取られてしまうことがあるので注意しなければなりません。
第2PK
サッカーでは1試合に何回もファウルがあったとしても、特に何かが起きるわけではありません。しかし、フットサルでは前半・後半どちらかで5回以上ファウルをしてしまうと、第2PKが採用されます。
第2PKとはゴールまで10mの位置から直接フリーキックが与えられるというもので、得点チャンスになるので注意しましょう。
ポジション名
多くの共通点があるように思えるフットサルとサッカーですが、ポジション名が違います。
フットサルではサッカーで言うフォワードをピヴォと呼び、ミッドフィルダーをアラ、ディフェンダーをフィクソ、ゴールキーパーがゴレイロです。
このように、フットサルは4つしかポジションがありませんが、サッカーはより細分化されており、チームによって役割が大きく異なります。
まとめ
今回はフットサルとサッカーの違いやルール、特徴、相違点について解説しました。
フットサルとサッカーの違いは基本的なルールから使われている道具など多岐に渡ります。ただ、試合中に行なわれる1つ1つのプレーには共通点があり、どちらの競技でも活かすことが可能です。
また、フットサルにはオフサイドが導入されていないので、複雑なルールを覚える必要がないので気軽に楽しめるのではないでしょうか。