サッカー界には天才と呼ばれる選手が多くいますが、スーパースターになれるのはほんの一握りです。天才と呼ばれた選手は様々なことをきっかけに消えてしまいますが、現在は何をしているのでしょうか。
そこで今回は、エデン・アザール選手、ギャレス・ベイル選手、マリオ・バロッテリ選手、ジャック・ウィルシャー選手など欧州の消えた天才サッカー選手について紹介します。
エデン・アザール
消えた天才・サッカー選手1人目は元ベルギー代表のエデン・アザール選手です。エデン・アザール選手はフランスのリールでキャリアをスタートさせ、その後はイングランドのチェルシー、スペインのレアル・マドリードでプレーしました。
リールとチェルシー時代は緩急と切れ味のあるドリブルとパス、シュートを武器に活躍し、クリスティアーノ・ロナウド選手やリオネル・メッシ選手に並ぶのではないかと言われたほどの実力者でした。
そんなエデン・アザール選手がなぜ消えた天才・サッカー選手と言われているのでしょうか。
怪我・体重増加で低迷
様々なタイトルを獲得したエデン・アザール選手は、2019年6月7日に世界的ビッククラブであるレアル・マドリードに移籍しました。チェルシー時代の活躍が期待されましたが、度重なる怪我と体重増加で本来のキレを失っていきます。レアル・マドリードに移籍してからの体型の変化は顕著で、明らかにオーバーウェイトに見えました。その影響もあってか、怪我しがちになり、2019年から2023年の間で出場できたのは僅か76試合で、7ゴール12アシストに終わっています。
2023年に引退
世界トップ3に入るとまで言われていたエデン・アザール選手ですが、2023年10月10日に現役引退を発表しました。また、ベルギー代表に関しては2022年12月7日で引退をしています。
2025年7月現在、エデン・アザール選手が指導者になったという情報は出ていないので、今はゆったりとした生活を送っているのではないでしょうか。
ギャレス・ベイル
消えた天才・サッカー選手2人目は、元ウェールズ代表のギャレス・ベイル選手です。
ギャレス・ベイル選手はイングランドのトッテナム・ホットスパーで才能を開花させ、レアル・マドリードでクリスティアーノ・ロナウド選手とカリム・ベンゼマ選手とBBCと呼ばれる強力な3トップを形成しました。
ギャレス・ベイル選手は爆発的なスピードと強烈な左足のシュートを武器に世界屈指のウィンガーになり、数々のタイトルを獲得しています。
そんなギャレス・ベイル選手に一体何があったのでしょうか。
度重なる怪我
ギャレス・ベイル選手のプレースタイルは、36.9km/hを計測するほどのスピードを活かしたドリブルでした。しかし、ギャレス・ベイル選手は怪我をする回数が多く、徐々にスピードとキレを失っていきます。
さらに、ギャレス・ベイル選手は本業がゴルフと呼ばれるほど好きだったようで、サッカーを優先していると批判されることもあり、コンディションが整わないことから出場機会を失っていきました。
経営者に転身
2023年に現役を引退したギャレス・ベイル選手ですが、現在は悠々自適な生活を送っていることが判明しています。
ただ、ゆったりと生活しているだけではなく、2017年にウェールズのカーディフに「Elevens」というスポーツバーをオープンしたり、「Par 59」というゴルフバーを展開しているそうです。
また、TGLゴルフリーグにも参画していると言われており、幅広いジャンルで活躍しています。
マリオ・バロテッリ
消えた天才・サッカー選手3人目は、元イタリア代表のマリオ・バロテッリ選手です。
マリオ・バロテッリ選手はUEFA EURO2012で準決勝のドイツ戦で圧巻の2ゴールを決めるなどイタリア代表の準優勝に大きく貢献しました。
マリオ・バロテッリ選手はパワー、スピード、テクニックなど全てを兼ね備える選手だと言われ、イングランドのマンチェスター・シティやイタリアのインテル、ACミランを中心にプレーしてきています。
将来的に世界を代表するストライカーになるとされていましたが、なぜ消えてしまったのでしょうか。
未熟なメンタル
マリオ・バロテッリ選手は圧倒的な才能を秘めている一方で、以前からメンタルが未熟であることが度々指摘されていました。自宅の中で花火をして火事騒ぎを起こしたり、試合中に決定的なチャンスでルーレットシュートを行なうなどメンタルの不安定さが注目されてきました。
また、マリオ・バロテッリ選手は好不調の波も激しく、退場することも多かったことがネガティブ要素だと言われています。
現役続行中
マリオ・バロテッリ選手はこれまでに10以上のクラブを渡り歩いてきており、長く定着することはできていません。しかし、2025年7月現在も現役を続けており、今はイタリア・セリエAのジェノアに所属しています。
ただ、2024/2025シーズンはリーグ戦6試合に出場し、0ゴール0アシストに終わり、イエローカードを2枚貰っていました。
ジャック・ウィルシャー
元イングランド代表のジャック・ウィルシャー選手は将来を嘱望された選手ですが、ガラスの天才と呼ばれていました。ジャック・ウィルシャー選手は若くしてデビューし、高いテクニックとパスセンス、キープ力、献身的な姿勢が評価され、アーセナルで長くプレーしています。
17歳という若さでアーセナルとプロ契約したジャック・ウィルシャー選手ですが、なぜ消えてしまったのでしょうか。
怪我の多さ
ジャック・ウィルシャー選手が輝かしいキャリアを築くことができなかったのは、怪我をすることが多かったからです。そのため、ジャック・ウィルシャー選手がガラスの天才と言われているのは、怪我の多さに由来しています。
ジャック・ウィルシャー選手は2008年から2018年までアーセナルに所属していましたが、9年間で出場したのは125試合で、全休するシーズンも少なくありませんでした。
指導者に
2022年7月8日、ジャック・ウィルシャー選手は30歳という若さで現役を引退しました。
しかし、サッカーから離れることはなく、2022年から2024年まではアーセナルU-18の監督を務め、現在はイングランドのノリッジ・シティで指揮官をしているようです。
将来的にはジャック・ウィルシャー選手がアーセナルの監督になることもあるのではないでしょうか。
まとめ
今回は欧州の消えた天才サッカー選手4人について紹介してきました。
多くの選手が怪我をきっかけに活躍することができず、若くして引退してしまった人もいます。引退後に指揮官になったり、ビジネスを始めたりとセカンドキャリアは選手によって大きく違うようですね。
また、引退せずに現役を続けている選手もいるので、引き続き注目していきましょう。