現役時代は名古屋グランパスエイトでプレーし、引退して監督に転身した後も名古屋グランパスエイトで指揮をとっていたストイコビッチ。ストイコビッチは現在でも日本のサッカーファンから根強い人気を誇っています。そんなストイコビッチですが、現在は何をしているかご存じですか?今回の記事ではストイコビッチの現在について、過去に話題になった革靴でのプレーと併せて紹介します。
ストイコビッチは現在何をしている?
早速本題に入り、ストイコビッチの現在についてお伝えします。結論から述べるとストイコビッチは2025年10月までセルビア代表チームの監督をしていました。ストイコビッチがセルビア代表の監督に就任したのは2021年2月のことで、以降約4年8ヶ月ほど続けていたことになります。
当初は2022年カタールW杯と2024年開催のEURO大会での本選出場がミッションとして定められたオファーだったそうです。実際にストイコビッチは本戦ではグループリーグ敗退となったもののカタールW杯の欧州予選ではポルトガルを抑えて1位通過、EURO2024でも本戦に出場するなど最低限の結果は残していました。こうしてEURO2024以降も続投が決まったストイコビッチですが、2025年10月に開催されたW杯欧州予選でアルバニアに敗れたことで辞任を発表。その後ストイコビッチはどのチームでも指揮をとっておらず、現在は無所属となっています。
セルビアサッカーの発展に多大な貢献をした
4年8ヶ月ほどの間セルビア代表の監督を務め、カタールW杯やEURO2024本戦出場に大きく貢献したストイコビッチですが、現役を引退してすぐに当時セルビア・モンテネグロだったサッカー協会の会長に就任し、セルビアサッカーの発展に大きく貢献しています。
ストイコビッチの努力の甲斐あって2006年ドイツW杯ではセルビア・モンテネグロ代表としてW杯にも出場し、以降はEUROなどでも年々頭角を表す国へと成長。代表チーム屈指のストライカー・ペドコヴィッチを筆頭に数多くの選手が欧州の強豪国でプレーするようになったのも、底知れぬストイコビッチの努力の成果と言えるのではないでしょうか。
ストイコビッチのセルビア代表での戦績について
4年8ヶ月にわたってセルビア代表の監督を務めたストイコビッチの戦績は55試合26勝14分15敗。戦績で見ると大きく勝ち越しており決して悪い監督ではなかったことがわかるかと思います。その一方でカタールW杯では2敗1分、EURO2024でも1分2敗と大一番での勝負強さが目立っており、大会前の評判を下回る成績を残してしまった感じは否めません。最後まで適任が見つからずに右ウイングバックが人材難だったのに関わらず一貫して3-4-2-1に固執する傾向があったなど、評価が大きく分かれる監督だったことは間違いなさそうですね。
今後ストイコビッチは監督を続ける?
アルバニアに敗れてセルビア代表監督を辞任したストイコビッチですが、2025年11月現在では次の監督職は見つかっておらず今後の去就は不透明なままになっています。
そんな中でかつて選手としても在籍し監督としてチームの躍進に大きく貢献して見せた名古屋グランパスエイトのファンからは「ストイコビッチ復帰論」が挙げられています。というのも名古屋グランパスエイトは監督を務めていた長谷川健太氏のシーズン終了後の退任が濃厚とされており、新監督を探している状況にあるからなのです。残念ながら長谷川健太体制では名古屋グランパスエイトは成功したとは言い切れず、今シーズンに限っては残留争いに巻き込まれるなどの苦しい時間も続いていました。それだけに名古屋グランパスエイトの復調のためにストイコビッチに戻ってきてほしいと願うファンが多いようですね。
ストイコビッチは現在でも日本で大人気
2013年に名古屋グランパスエイトの監督を退任したストイコビッチですが、その当時日本ではなっていたカリスマ性は現在もファンの間で語り継がれており、今でもなお根強い人気を誇っています。
もともと選手としてキャリアの最終盤に日本サッカーの発展のために助力した選手だったこともあって人気の高いストイコビッチですが、監督として名古屋グランパスエイトを率いた際もクラブ史上初のACL出場権を獲得するなど、6年間で3度のACLへの出場権を獲得しました。こうした選手時代、監督時代の実績から幅広い年齢層のファンに愛されており、また頻繁にサッカー関連のバラエティ番組に出演していたこともあってサッカーファン以外からの認知度も高い人物といえるでしょう。またストイコビッチ自身も大の親日家として知られており、選手時代、監督時代共に日本には数多くの綺麗な思い出があると語っています。
ストイコビッチと革靴サッカー
ストイコビッチといえば過去に革靴で披露したプレーが有名ですよね。ストイコビッチと革靴のエピソードはいくつかあり、日本人のサッカーファンの間で語り草となっているのは伝説の革靴シュートです。
ストイコビッチが名古屋グランパスエイトで監督をしていた頃、相手GKがわざとコート外に蹴り出したボールを革靴でダイレクトで蹴り返すと、大きな弧を描いてゴールに吸い込まれたことがありました。この時の映像は世界で拡散されてFIFAの会長からも賞賛の声が寄せられるほどで大きな話題となりましたね。
そんな伝説を持つストイコビッチですが、2024年に慈善活動で子供たちと触れ合った際に革靴でリフティングを披露。何歳になっても衰えぬそのテクニックと、かつて話題になった日本でのシュートを連想させる様子に再び世界中のサッカーファンが沸いたのでした。
まとめ
今回の記事では日本サッカーファンにとって馴染み深いストイコビッチの現在について紹介しましたがいかがでしたか。セルビア代表監督を辞任して以降、去就が定かになっていないストイコビッチ。果たして来シーズンから名古屋グランパスエイトへの復帰はあるのか、こうした点にも注目しながら動向を追っていきましょう。









